手力男(岩穂押開・磐穂押別神)の娘、
天津羽羽神(丹生都姫,大気都姫,大宜都比売神)のまたの名に、伊吹戸主・気吹雷響雷神などがありますが、
何故、伊吹戸主というのかよくわかりませんでした。
丹生都姫の他の名前
手力男の娘の丹生都姫・羽羽神・大気都姫は吉野大国栖御魂神であり、吉野国栖の祖とされています。
丹生都姫のまたの名
気吹戸神
気吹雷響雷神
水吹出神
気吹雷神
気戸水神
鳴水雷神
https://tejikarao.kodaisi.net/hahakami 参照
ここから、下の記事に追記した部分です。
https://tejikarao.kodaisi.net/hahakami
おほげつ姫のおほげつ・ヒメコソは彗星だった
真鍋大覚著『儺の国の星拾遺』を読むと、
「”おほ”は長大と同時に形だけではなく、人間の呼吸、即ち゛いをき゛と通ずるところから伊吹星(いぶきのほし)とも呼ばれている(中略)
゛げつ゛とは孽、即ち゛ひこばえ゛の形を言う。(中略)
姫子(きし)とは箕(き)から辰(しん)、即ち黄道から玄天に至るまでの角度で、ときによっては地平線から天頂までの距離と同義に解されていた。彗星は長く大きく発達した限界の形容であった。姫子を倭人は゛ひめこそ゛と訓じた。゛こそ゛とは倭人伝の弓素(こそ)から、古今集の頃まで七百年も生きていた敬称であり、愛し睦むのであれば何でも接尾語として広く活用されていた。(中略)
圄も辰も西域の騎手天馬の神話が存在していたことと陰唇を隠す一条の白帯の古語であったことが学者の耳に達しえなかったのである。姫子星(きしのほし)は息吹星という。倭人は略して゛いびのほし゛或いは゛いぼのほし゛といった
真鍋大覚著『儺の国の星拾遺』 姫子星 P78からP79より」
オオゲツ姫は彗星という意味で、
オオゲツ姫の「げつ」は「ひこばえ」の意味で、
なるほど「陰唇を隠す一条の白帯」に見えます。
息吹星から息吹戸主というのもわかりました。
なお、姫子・ひめこそ・比売許曽は彗星の意味と、
「姫」に対する愛称としての「姫こそ」と二通りあるのではないかと思います。
天津甕星の記事でも思いましたが、
星を見て航海していた古代人と星の関わりは深く、
星を見ては時や季節や方角をしり、そしてまた名前も星の名前を付けていたようです。
やはり手力男の一族は星と関係が深い一族だと感じました。
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